宮崎駿が製作、高畑勲が監督のドキュメンタリー「柳川堀割物語」を阿佐ヶ谷で再上映

「柳川掘割物語」チラシ (c)Studio Ghibli

宮崎駿が製作、高畑勲が監督を務めた唯一のドキュメンタリー作品「柳川堀割物語」が、6月30日から7月27日まで東京・Morc阿佐ヶ谷で再上映される。

阿佐ヶ谷で設立された二馬力により企画・制作され、1987年に上映された「柳川堀割物語」。当時「風の谷のナウシカ」がヒットし、宮崎と高畑は次のアニメーション作品の舞台を福岡県柳川市の水郷にしようと模索していた。その際、水路を埋め立てる計画を役所のいち係長が止め、浄化と市民の手による清掃を提案し、柳川の水が見事に甦ったという話を知って2人は感銘を受ける。そこで長年記録映画に興味を持っていた高畑が監督を、宮崎が製作を担当し、「風の谷のナウシカ」のときと役割を入れ替る形で「柳川堀割物語」が制作されることに。本編では人と水の関わり合いが美しい実写とアニメーションで描かれた。